はじめに
「妻の氏」選びました。結婚イコール「夫の氏」選択の情報ばかりで、情報収集に手間取りました。 なので、選んだ私のケースを1つの記事としてまとめてみようと思います。
注意事項
- あくまで、私個人のケースです
- 本記事を元にした対応は全て自己責任でお願いします
- 手続きに関するおすすめとか書いてありますが、投稿者は一切の責任を負えません
- 投稿時点の情報なので、手続きを行う際は、各自治体や企業、サービス提供元へ正しい手続きを確認ください
自己紹介的なもの
都内IT会社で、新卒入社から5年目。2年間SI。残りは情シスとして主に活動を行い、直近1年間はシステム開発者を兼ねています。
システム開発者は、一般的な表現をすると、プログラマに分類されるかと思います。
「妻の氏」選びました
「妻の氏」を選ぶと何が困るのか。
改姓の手続き関係は、一切困りません。手続き上、男女に差はありませんでした。
「妻の氏」を選ぶ方が少ないので、知り合いの方々に都度理由を聞かれます。毎度同じ説明をするので人によっては、困りそうですね。
(個人的には、マイノリティ性と理由の物珍しさからくる周囲の反応を楽しんでいます。)
選択の理由
これはシンプルに、以下の3つの理由からです。
- 画数が少ない
- 「妻の氏」: 10画未満
- 「夫の氏」: 20画以上
- ひらがな昇順で上にくる
- 「妻の氏」: あ行
- 「夫の氏」: か行
- アルファベット昇順で上にくる
- 「妻の氏」: i
- 「夫の氏」: k
周囲の人々からは、「それは理由にならない」や、「家族とはそういうものではない」といったネガティブな意見を受ける事もありました。ただ、それらは非合理な理由だと思います。
私たちの選択によって影響を受けるのは、私たちやその子供です。子供に私たちと平等な機会を与えるには、サンクコストを無視した合理的な理由が必要だと考えています。
理由を導き出したポイントは、順序と画数です。
まず、順序。
夫婦ともに人生経験上、人々を並べる際の要素として、「名前」「生年月日」「身長」が用いた昇順が多かった事です。多くの手続きが先に行え、これらは時間短縮に繋がります。
(日本に限って言えば、せっかく国民に一意な番号。マイナンバーを導入したのだから、マイナンバー順ソートとかにすれば楽なのに。)
日本国外がどうかは知りませんが、いろいろな面で扱いが簡単なソート要素は、「名前」であると想定しているので、アルファベット順も大切です。
続いて、画数。
昨今流行のYoutuberも以下のような検証をしている通り、画数によって、少なからず時間の差は生まれます。
人生、なんだかんだで名前を書く事は多いので、画数が少ないことは、時間短縮に繋がります。
例えば、学校のテスト。テスト時間は同等に与えるような雰囲気を出しつつも、名前書く時間が人により異なるので各数が少ない方がより多くの時間を問題を解くことに費やせます。
特に私は、クレジットカードを活用するので、署名を行う事が多く、既に時間が短縮できている事を強く体感しています。
今後は、子供を予定しているので、定期検診とかでも有効に働いてくるのではないか、と期待しています。
検討のきっかけ
婚姻届に選択肢を見つけたからです。選択肢は、当事者同士が納得できる理由で選ぶべきと思っているので、妻と前述した理由で「妻の氏」を選ぶ事としました。
ただ、婚姻届に選択肢を見つけたのが、入籍3週間前だった為、調整の難易度が高かったです。
「夫の氏」の想定で話を進めていたため、話がひっくり返ったと親族関係のいくつかの範囲で話が難しくなった為です。(実際に両家へ再選択報告を行なったのは、入籍1.5週間前程度だったこともあり。)
これについては、なぜもっと早く検討しなかったのか。と何度か言われました。
私たちの認識は、「妻の氏」を選択できることは知っていましたが、何かめんどくさい手続きが必要になるのでは。 であった為、婚姻届を見るまで、検討が遅れました。
私たちの調査不足であり、報告が遅れてしまったことは申し訳なく思っています。
ただ、氏の調査について甘く終わった要因として、世間の一定数の人が「妻の氏」選択には何かハードルがあると誤認している。というのもが本当に僅かながらあると思っています。
未婚(婚約済み含む)の知人30名程度に話を聞きましたが、過半数が「妻の氏選択は、面倒な手続きいると思っていた」です。統計学上この分母では不十分なのか私にはわかりませんが、世間一定数の人が「妻の氏」選択には何かハードルがあると誤認している事実があると思います。
もっと、検討のきっかけとなる情報が世の中に溢れかえっていてもいいのでは。という個人の感想です。
例えば、大手結婚情報誌等の結婚準備(花嫁準備?)に、苗字どっちにするか決めた?と文言をいれてしまうとか。
本項目では余談となりますが、「妻の氏」を選ぶのは婚姻届に書くだから簡単でしょう。でも他のサービスでめんどくさい手続きあるかもよ と言われる事が結構ありました。序盤で書いている通り無いです。
どこかのTwitterでみた呟きに、「漫画家になった事ない両親が漫画家になりたい子供に否定的な意見を言うな。あなたたちは、なった事ないから楽さも大変さも本当はわらかんでしょう」のようなものを見た事があります。
私は「妻の氏」選んだので、いろいろ言えますが、なった事がない人たちが憶測でめんどくさいというのは本当やめていただきたいですね。
めんどくさかったこと
「妻の氏」選択によって、困ることはありませんが、改姓によって、めんどくさいことは2つありました。
1つ目は、身分証の提示。裏面あると伝えても、「え?苗字違いますよ」とよく言われます。
「妻の氏」選択が珍しいからなのか、苗字も住所変更等と同様裏面にスタンプで更新される事の認識がないのかわかりませんが、10回に1回程度の割合で聞かれます。
都度答えるのは、多少めんどくさいです。
身分証は、旧姓併記ができるので、早く併記版を発効したいです。(免許証は壊れるか、有効期限切れに伴う再発行で旧姓併記作れる。令和元年更新したので、数年待つしかない。。。)
2つ目は、会社の書類が旧姓と新姓でくる場合があることです。
ビジネスネームは旧姓です。こうすると、人事書類や社内便は、旧姓宛に届きます。しかし、年金関係の書類や、保険組合系の書類や案内が新姓宛てにくるので、周囲が混乱します。私の手紙が迷子になる事がめんどくさいです。
加えて、名前順で健康診断とか予防接種とかきてください。といった本名で行くべきっぽいイベントは、どっちで行けばいいのだろう。。。とちょっと迷います。(都度、人事に聞きいています。) .
毎回、説明するので多少めんどくさいですが、その度に、「そうなんですね!おめでとうございます!」と言われるので、めんどくさいですが、気分はすごく良いです。
私は知人が多くないでので、改姓しなきゃここまで多くの人におめでとうって言われる事ないだろうなとも思います。
ブログを書く理由
理由は3つです。
個人的に理由を説明する媒体とできる事、同じ検討をされている人の情報となる事、同じ検討をされている人の支えとなる事です。
最初の理由は、説明するまでもなく、この記事のURL共有すれば説明になるので、知人に周知する際に楽だからです。
同じ検討をされている人の情報となる事については、
冒頭で記載したとおり、「妻の氏」選んだら、結局何が困るのかを事前に収集する事が大変だった為です。
インタビューベースのちょろっとした記事はいくつかありましたが、具体的に何が。というところに踏み込んだ情報がほぼ見つかりませんでした。よって、具体的にどう検討して、どう手続きしたか。何が困ったか。がまとまっていると助かる人いるかなと思った為です。
最後に、同じ検討をされている人の支えとなる事。これは、周囲から反発されている人がもしこの記事を見たときに、こんな理由でもいいのか。と安心してもらおうと思うからです。
世間の例外に周囲の反発はセットのようなものだと私は思っています。なので、まだまだ少ない「妻の氏」選択は周囲から反発される方もいるでしょう。(現に私は反発に合いました。)
そういったとき、味方がいないと辛いような人にとって、個人が発信する情報の1つが支えになればと思うからです。
私の理由は、プログラマ視点では普通でしょうが、世間としては奇特な側に入ると思っています。
自身が選ぶ最良の理由であれば、なんでもいいのだよ。という事が伝われば良いなと思っています。
発生する手続きのおすすめ順番
さて、あとは、発生した手続きとまとめを記載し、本記事は終了としていこうと思います。
「夫の氏」「妻の氏」選んでも手続きは変わらないので、「妻の氏」の選択に限った対応ではないです。
もしここに限ってタイトルを変えるのであれば、契約名義人が改姓対象であった場合に発生する手続きのおすすめ順番 とでもなりましょうか。
おすすめの順番
手順 2から4は当日に済ませる事がおすすめです。5は1週間以内に行う事がおすすめです。
詳細な手順やおすすめポイントは、Re:ゼロから始める「妻の氏」選択 行政手続き関係 や、Re:ゼロから始める「妻の氏」選択 私的手続き関係 をご覧ください。
- 事前準備 (内包項目は順不同でおk)
- 新姓の印鑑を準備
- 実印 (入籍後、即登録したいなら、あるといい + 入籍するとき持っていく)
- 銀行印 (口座改姓しまくるので、あるといい)
- 認印 (書類送付系手続きで使った)
- しばらく残す旧姓口座を決めておく
- 改姓後、旧姓口座を作るのは手間
- 引き落とし口座が契約者名義のみ。といったサービスで、改姓手続きがスムーズにいかない場合、旧姓口座があると一旦退避できるので楽
- 改姓手続きで書類郵送対応になるものは、申し込み用紙を手配する
- NTTと、銀行口座一体型以外のクレジットカード系とかかな
- 婚姻届の準備
- 戸籍謄本(入籍する2名分)、印鑑押す等
- 保証人が一番めんどくさい
- 正しい住所やら本籍が必要。印鑑、保証人は2名が異なる形状が必要。
- 事前に役所で確認してもらう
- 新姓の印鑑を準備
- 入籍
- 婚姻届、戸籍謄本(2名分) を持っていく
- 役所によっては身分証明書 (免許証など) が必要
- 間違いがあった時にその場で修正できるよう印鑑 (2名分) があるといい
- 書類作ってもらう (お金かかる 1枚350円ぐらい。)
- 必須なもの
- 本籍記載有りの住民票 x 1
- 後述、免許証で消費
- 本籍記載有りの住民票 x 1
- 多くの場合、免許証のコピーで手続きが進むので、免許証更新用が必須。無い人は以下のセットが手続き毎にあるといいと思った
- 本籍記載無しの住民票 x 1
- 婚姻届受理証明書 x 1 or 新姓の戸籍謄本 x 1 (旧姓->新姓に変わったことがわかる書類)
- 必須なもの
- 婚姻届、戸籍謄本(2名分) を持っていく
- 免許証の更新
- 入籍日当日が本当おすすめ。身分証明書にやっったら利用する
- 現在の免許証と、本籍記載有りの住民票いる。住民票回収される
- ライフライン(電気、ガス、水道)を引き落としている口座の改姓手続き
- 変更後も、旧姓宛て振込を有効化しておく
- ライフライン(電気、ガス、水道)の契約者と口座名義変更(改姓手続き)
- 電話で手続きがおすすめ。口座名義の変更が済んでいる場合、本人確認手続きや改姓事実確認手続きを銀行と連携して勝手にやってくれる
- 他の手続きをにゅるっと行う
さいごに。
数回書きましたが、「妻の氏」選択はとても簡単で、「夫の氏」選択と比べて追加の手続きはありません。
「夫の氏」選ぼうとも、「妻の氏」選ぼうとも、夫婦のいずれかが改姓手続きをするのは避けられません。だから理由があれば、どっちでも良いと思います。
私たちは、夫婦で「妻の氏」を選ぶ事を決め、改姓の代理手続きを行えるサービスは妻にも手伝ってもらいました。
夫婦で話し合って決めた方針に、二人でタスクをこなしていく。とできたので、夫婦最初の事務的作業をより良い形で始められたと思っています。
最後に個人の感想ですが、、、
まず、名前が2つあるようで、日々楽しんでいます。
不思議なことに「妻の氏」選びました はあまり当たり前に受け入れられないのに、それは旧姓です って発言は当たり前に受け入れられます。
合理性はなく、人間感性的な理由で、あえて旧姓を書き、それは旧姓なんですよ 発言をします。(もちろんどちらで書いても良い状況に限る)
今日はどっちの姓にしよっかな。と服を選ぶように姓を選ぶ事は、なかなか体験できないので面白いです。
加えて、新姓または旧姓の説明起因で結婚の共有ができます。多くの場合、「妻の氏」選択起因で結婚を共有を行うので、「夫の氏」を選んだ時に比べ、より多くの結婚した共有ができていると思います。(何かの受付や窓口の方にも共有することになるから機会が多い。)
それによって、たくさんの人に「おめでとうございます。」と言われ、世界から妻との生活を応援してもらえているようで、嬉しい気持ちになります。
そして、これらの「氏検討」色々やる事ありましたが、一番良いと思ったのは、
夫婦できちんと会話して選べた事が、良い夫婦への良い歩み出しを出来た事です。
最後に、この記事を書く事を心良く受け入れてくれた妻に感謝し、本記事は終了とさせていただきます。